「XM口座の設定レバレッジを確認・変更する方法は?」
「XMのレバレッジ規制・制限される例とは?」
「ハイレバレッジが危険って本当?」
XMTradingでは、最大で888倍のレバレッジをかける事が可能です。
レバレッジはFXの強みであり、レバレッジが高いほど資金効率を上げられます。
一方で、レバレッジの本質を理解せず、ポジションサイズや資金の管理を怠ると、大きな損失を招きます。
そこで今回の記事では、レバレッジの計算方法やXMでレバレッジが制限される条件など、基礎知識から徹底的に解説します。
ターミナル長
「FX初心者」や「資金管理に自信がない」という方は、ぜひ最後までお読み頂ければ幸いです。
2021年3月より、シルバーの最大レバレッジが、400倍に引き下げられました。
上記の情報はXM公式サイト「貴金属」に記載されています。
レバレッジが最大888倍から400倍に引き下げとなったため、必要証拠金が以前の倍以上となってしまうので注意が必要です。
▼XM全銘柄の必要証拠金は以下の記事に掲載
XM証拠金の全知識|全銘柄の必要証拠金&維持率の目安と計算方法当記事における計算やデータ表では、分かりやすさのため全て1ドル100円で計算しています。
実際の取引では、若干の誤差が発生するのでご了承ください。
XMレバレッジの基礎知識
そもそもFXのレバレッジとは何か?
英語で「レバレッジ(leverage)」は、「てこの原理」を意味します。
FXにおけるレバレッジとは、てこの原理のように、元手の資金以上の取引ができる仕組みのことを言います。
資金にレバレッジをかける事で、その何倍・何十倍も大きな取引を可能としています。
XMでかけられるレバレッジの最大倍率は888倍です。
これは、資金が1万円だった場合、888万円相当の取引できるということを意味しています。
例えばドル円のレートが1ドル100円だった場合、8万8,800ドル分の発注が可能という事です。
XMで設定できるレバレッジ倍率一覧
XMで口座開設する際に、その口座に設定するレバレッジを選択できます。
XMで口座に設定できるレバレッジは、以下の16種類です。
※XMゼロ口座のみ、888倍を除く15種類
- 1:888 = 最大レバレッジ888倍
- 1:500 = 最大レバレッジ500倍
- 1:400 = 最大レバレッジ400倍
- 1:300 = 最大レバレッジ300倍
- 1:200 = 最大レバレッジ200倍
- 1:100 = 最大レバレッジ100倍
- 1:66 = 最大レバレッジ66倍
- 1:50 = 最大レバレッジ50倍
- 1:25 = 最大レバレッジ25倍
- 1:20 = 最大レバレッジ20倍
- 1:15 = 最大レバレッジ15倍
- 1:10 = 最大レバレッジ10倍
- 1:5 = 最大レバレッジ5倍
- 1:3 = 最大レバレッジ3倍
- 1:2 = 最大レバレッジ2倍
- 1:1 = 最大レバレッジ1倍
具体的な変更方法は後述のXMレバレッジの確認・変更方法で解説します。
XMのレバレッジ設定は何倍がおすすめ?
ターミナル長
XM口座のレバレッジ設定を888倍にするメリット
レバレッジ設定を高くするメリットは、主に以下の3つがあります。
- 必要証拠金が少ない
┗ 少ない証拠金でも大きなポジションが持てる - 証拠金維持率が上がる
┗ 強制ロスカットがされにくい - 実効レバレッジのコントロールがしやすい
┗ 戦略の幅が広がる
レバレッジ設定が高いと取引がいかに有利になるのかは、同じ条件で取引した場合の余剰証拠金の違いを見ると分かります。
まず、口座の有効証拠金残高が必要証拠金と同額になると、証拠金維持率は100%になります。
つまり、含み損が余剰証拠金と同額になると維持率は100%になる訳ですから、余剰証拠金が多いほど強制ロスカットされにくくなります。
そして、余剰証拠金が多いほど、新たなポジションも立てやすくなるため、ここぞという時にポジションを増やしたり、別の銘柄で同時に取引して、リスクを分散させることも可能になります。
XM口座のレバレッジ設定を888倍にするデメリット
基本的には、レバレッジが高いほど資金効率が上がるので、メリットの方が多いです。
一方、レバレッジ設定を高くするデメリットも以下の1つだけあるので注意して下さい。
- 必要以上に大きなポジションを発注できてしまう
┗ リスク管理ができない人でも、ハイリスクな勝負をしてしまう可能性がある
「最大レバレッジが高い」という事は、「それだけ実効レバレッジも上げられる」という事です。
「感情的になりやすい」「適切なポジションサイズの感覚がよくわからない」という人は、必要以上に大きなポジションを発注してしまう可能性があるので注意が必要です。
ターミナル長
XMレバレッジの計算方法
XMの通貨ペアとゴールド・シルバーの必要証拠金が知りたい場合は、XMの証拠金計算機が便利です。
リアルタイムレートで計算してくれるので、面倒な計算も正確なレートで計算してくれます。
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証拠金自体は上記計算ツールで計算するのが簡単ですが、「どのように計算されているのか?」を知りたい方もいると思いますので、ここからはその計算方法も簡単に解説します。
レバレッジをかけた場合の計算方法は、通貨ペアとCFDで違いがあるので注意しましょう。
レバレッジの計算方法:通貨ペア編
通貨ペアの必要証拠金の計算方法は以下の通りとなります。
為替レート × 取引通貨量 ÷ レバレッジ = 必要証拠金
例:ドル円1LOTの場合
ドル円レートが100円、スタンダード口座で1LOT(=10万通貨)、レバレッジ888倍で注文する場合は、
100 × 10万 ÷ 888 = 約11,261ですので、
必要証拠金は約1万1,261円となります。
例:ユーロドル1LOTの場合
ユーロドルレートが1.1ドル、スタンダード口座で1LOT(=10万通貨)、レバレッジ888倍で注文する場合は、
1.1 × 10万 ÷ 888 = 約123.87ですので、
必要証拠金は約123.87ドルとなります。
円が絡まない通貨ペアの証拠金を対円レートに換算
必要証拠金の通貨の単位は、通貨ペアの右側の通貨(ユーロドルならドル、ユーロポンドならポンド)になっているので、それを更に対円レートで換算する必要があります。
上記の例では必要が約123.87ドルでしたが、これをドル円レートでかけてやると、日本円での必要証拠金が計算できます。
ドル円レートが100円の場合、123.87 × 100 = 1,2387なので、
必要証拠金は約1,2387円となります。
各通貨ペア毎のレバレッジ倍率は、特定のマイナー通貨ペアで取引する場合で解説します。
レバレッジの計算方法:CFD編
通貨ペア以外のCFD銘柄では、各銘柄の契約サイズを考慮して計算する必要があります。
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必要証拠金の計算方法は以下の通りとなります。
市場価格 × 契約サイズ × 取引LOT数 ÷ レバレッジ = 必要証拠金
例:ゴールド1LOTの場合
ゴールドの価格が2,000ドル、スタンダード口座でのゴールドの契約サイズは100、取引数量1LOT、レバレッジ888倍で注文する場合は、
2,000 × 100 × 1 ÷ 888 = 約225ですので、
必要証拠金は225ドル、ドル円が100円の場合は約2万2,500円となります。
各銘柄毎のレバレッジ倍率は、CFD銘柄で取引する場合で解説しているので参考にして下さい。
XMレバレッジの規制・制限
最大レバレッジを888倍にしていても、特定の条件下においては、レバレッジの制限や規制を受ける場合があります。
XMでレバレッジ制限・規制を受ける条件は、主に以下の5つがあります。
▼各項目をタップでスキップが可能です。
特定のマイナー通貨ペアで取引する場合
XMでは全ての口座タイプを対象に、特定の通貨が絡む通貨ペアでレバレッジを制限しています。
レバレッジ制限されるのはDKK、HKD、RUB、CNF、TRY、CHFが絡む全ての通貨ペアです。
通貨ペアごとの具体的なレバレッジ倍率は以下の通りです。
通貨ペア | レバレッジ |
---|---|
EURDKK | 50倍 |
GBPDKK | 50倍 |
USDDKK | 50倍 |
EURHKD | 50倍 |
USDHKD | 50倍 |
USDCNH | 50倍 |
EURRUB | 50倍 |
USDRUB | 50倍 |
USDTRY | 100倍 |
EURTRY | 100倍 |
AUDCHF | 400倍 |
CADCHF | 400倍 |
CHFJPY | 400倍 |
CHFSGD | 400倍 |
EURCHF | 400倍 |
GBPCHF | 400倍 |
NZDCHF | 400倍 |
USDCHF | 400倍 |
稀に制限レバレッジの倍率や制限銘柄が変更になる
上記の通貨ペア及びレバレッジ倍率は、2020年10月時点のものです。
対象銘柄や具体的な倍率は、XM側の判断で変更になる場合があります。
最新の情報はXM公式サイトの「FX取引」のページで確認して下さい。
書いてある場所が分かりにくいですが、通貨ペア一覧表の下にある文章内に小さく書かれています。
CFD銘柄で取引する場合
CFD銘柄のレバレッジ倍率も通貨ペアとは異なり、全ての銘柄で最大レバレッジ倍率が異なるので注意が必要です。
CFDのレバレッジは証拠金率で表示される
CFD銘柄のレバレッジはXM公式サイトやMT4/5上からも確認が可能ですが、通貨ペアとは異なり、「証拠金率」という言葉で表現されています。
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CFD銘柄の証拠金率をレバレッジに変換した一覧表
急に証拠金率で言われても、具体的なレバレッジは分かりにくいです。
そこで、各CFD銘柄の証拠金率からレバレッジ倍率を計算し、以下にまとめました。
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重要な経済イベントが発生する場合
総選挙や重要な法案決議など、特定の経済イベントにより相場に急変動が予想される場合、XMによりレバレッジ規制が行われます。
過去にXMでレバレッジ規制が行われたのは、以下のような事例があります。
- アメリカ大統領選挙
- イギリス総選挙
- イギリスのEU離脱国を問う民投票
- トルコ総選挙
また、何らかの要因で市場に混乱が見られる場合、その影響を受ける銘柄でレバレッジ規制が行わる場合もあります。
最近では、コロナショックの影響を受け、原油価格が市場初めてマイナスになったことがありましたが、この時もエネルギー銘柄にレバレッジ規制が行われました。
経済イベントによるレバレッジ制限が行われた場合の倍率
経済イベントによりレバレッジ規制が行われる場合、XMがリスクを考慮してレバレッジ倍率を決定するため、規制中のレバレッジ倍率はその時のイベント内容により異なります。
過去の事例を見ると、通貨ペアなら最大50倍までのレバレッジ規制が行われています。
経済イベントによるレバレッジ規制が行われた場合、その情報はどうすれば分かるの?
XMが経済イベントによるレバレッジ規制を決定した場合は、「XM公式サイトのお知らせページ」及び「XMからのニュースメール」で発表されます。
基本的にレバレッジ規制のお知らせには、規制が適用される銘柄とレバレッジ倍率、およびレバレッジ規制の開始時期と終了時期も明記されています。
保有中のポジションがレバレッジ規制の対象となっている場合はどうなるの?
レバレッジ規制の対象となるポジションを保有中の場合、レバレッジ規制の開始前からそのポジションを保有していたとしても、規制期間中はレバレッジが強制的に下げられるので注意が必要です。
保有中のポジションのレバレッジが下げられるということは、必要証拠金が跳ね上がるため、証拠金維持率が低下することになります。
レバレッジ | 必要証拠金 |
---|---|
888倍 | 1万1,261円 |
100倍 | 10万円 |
50倍 | 20万円 |
実効レバレッジを極端に上げて取引している場合、レバレッジ規制により跳ね上がった必要証拠金を維持できず、強制ロスカットを招く可能性もあります。
そのため、経済イベントによるレバレッジ規制が発表された場合は、保有中のポジションを整理する事が推奨されます。
ターミナル長
XM口座内の有効証拠金の合計が一定額を超える場合
XMでは、口座内の有効証拠金が一定額を超える場合も、レバレッジに規制がかかります。
具体的には、
全XM口座の有効証拠金が2万USD相当を超過する場合、最大レバレッジは200倍に規制されます。
全XM口座の有効証拠金が10万USD相当を超過する場合、最大レバレッジは100倍に規制されます。
有効証拠金 | 最大レバレッジ |
---|---|
0~2万USD相当 | 888倍 ゼロ口座は500倍 |
2USD相当 ~10万USD相当 |
200倍 |
10万USD相当~ | 100倍 |
また、誤解しやすい点が以下の2つあるので注意して下さい。
- 口座単位ではなく、顧客1人あたりの有効証拠金(=保有する全XM口座)の合計
- 有効証拠金には含み益も含まれる
XMでは1人で8つまでの口座を保有する事が可能ですが、全てのXM口座の有効証拠金の合計が2万USDを超過した時点でレバレッジ規制がかかります。
1つの口座で有効証拠金が1万USDしかなくても、それが2つあるとレバレッジ規制の対象となってしまいます。
また、レバレッジ規制の対象は残高ではなく有効証拠金なので、含み益(保有中ポジションで発生中の利益分)も含まれます。
口座残高が1万9,000USDでも、含み益が1,000USDあるとレバレッジ規制の対象となってしまいます。
ポジションを保有したままレバレッジ規制を受けると、証拠金維持率が低下し、実効レバレッジが極端に高い取引をしていると強制ロスカットされる可能性があるので注意が必要です。
▼XM複数口座運用の7つの注意点は以下の記事で解説
XM追加口座の開設方法と複数運用のポイント|スマホ版もこちら有効証拠金の一定額超過による、レバレッジ規制のタイミングは?
基本的には、有効証拠金が基準値を超えて数時間以内にレバレッジ規制が実行され、その後にXMから通知メールが来ます。
(時間は状況によって多少前後します。基準額を超えるとすぐレバレッジが制限されると考えておいた方が良いでしょう。)
レバレッジ規制により強制ロスカットの危険性がある場合、レバレッジ規制の実行前に、XMから「レバレッジ規制の開始日時が明記されたメール」が届く事もあります。
いずれにせよ、レバレッジ規制を避けたい場合は、有効証拠金が基準を超過する前に、ポジションの整理や出金の必要があるのを留意しておきましょう。
有効証拠金の一定額超過によるレバレッジ規制の解除は、XMサポートへの問い合わせが必要
有効証拠金の合計が基準額を超過し「レバレッジ規制が執行されてしまった」という場合、有効証拠金残高を調整しただけでは規制解除されません。
有効証拠金の調整後、XMのサポートに解除依頼をしてから初めてレバレッジ規制が解除されます。
- 有効証拠金の合計額が2万USDを下回る金額になるまで出金する
- XMのサポート(support@xmtrading.com)に、レバレッジ制限の解除依頼する
- 1営業日以内にレバレッジ制限が解除される
XMサポートへの問い合わせは、ライブチャット及びメールで行います。
メールを送信する際は、口座番号(MT4/5 ID)を明記し、XMに登録しているメールアドレスからメールを送信して下さい。
▼XMサポートデスクへの問い合わせ方法は以下の記事で解説
XMサポートへのお問い合わせ方法|最速は日本語ライブチャット極端にリスクの高い取引を繰り返した場合
XMでは極端にリスクの高いトレードを繰り返した場合、ペナルティとしてXMからレバレッジ規制が執行される場合があります。
ではレバレッジ規制されてしまうような極端にリスクの高いトレードとはどのようなものなのでしょうか?
具体的な事例を紹介しますので参考にしてみて下さい。
「極端にリスクの高い取引」と「レバレッジ規制」の具体的な事例
まずは、yahoo!知恵袋に投稿された質問を紹介します。
レバレッジ888倍が魅力である海外FX業者のXMに関する質問です。
昨日このようなお知らせが私宛に届きました。
以下転載文(一部)
____________________◯◯◯様
いつもお世話になっております。
この度、担当部門より連絡が入りまして、お客様の全てのお取引口座(103。。。。 101。。。。101。。。。 102。。。。)におけるレバレッジを100倍に変更させて頂いております。
同担当によりますと、お客様には弊社の好都合な規約を活用したお取引が確認されており、特に高いレバレッジにて、ニュース時また週末に発生する価格のギャップを活用したお取引をされておる事がこの度の判断の理由となっております。
ご理解頂けます様、お願い申し上げます。
________________________
転載文以上。
(中略)
相場に参戦するタイミングは重要経済指標発表時のみで取引口座へ入金はその1時間前などです。
有効証拠金に対してフルレバレッジ(888倍)を利用した注文を行っています。
相場平均変動幅が±300pipps以上、例えば雇用統計などの注目度が非常に高い重要経済指標発表の直前時にポジションを持ち(SかLのどちらかを事前に決めてます)
発表時に予想通りに相場が変動すれば平均5秒以内にポジション決済をして、
平均的におよそ300pipps以上利食いしては即出金。
という取引をここ2週間ほどは重要経済指標発表があるごとにしていました。(5回程度)
ターミナル長
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▼タップで展開
XMがリスクをとって豪華なボーナスやハイレバレッジ、ゼロカットシステムを提供しているのは、「トレーダーが口座に入金し、取引を続けてもらうため」です。
しかし、この質問者の方はそれを嘲笑うかのように、
- ボーナスとハイレバで大きな利益を得たら即出金
- マイナス残高はゼロカットシステムでXMが補填
- 自分の損失は入金額だけ
という取引を、5回も繰り返した訳です。(それもわずか2週間の間に…)
「取引内容が悪質と判断されるかはXM次第」とは言え、これは流石にやり過ぎですし、ペナルティを受けるのも仕方が無いのではないでしょうか。
ターミナル長
実はこの方、3日後に再度質問を投稿していて、その後の動向が分かります。
やってしまいました。。。
以前の質問
http://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q14144471074ニューストレードを繰り返したら、XMから追放されました。
ブローカーはXMのみ使用しており両建による利益は一度も得ておりません。以下のメールがXMから決ました
___________________お世話になっております。
下記報告が弊社担当部門よりございましたので、ご案内申し上げます。
この度、不正行為監視部門にてお客様の全てのお口座(1013…, 1015…, 1020…, 1034…, 1034…)
が閉鎖され、残高にございますご資金は全て入金元へ返される決定がなされました。先にお客様が開設なさいましたお口座を対象に1:100倍のレバレッジ適用が決定されました旨
その理由とともにご案内申し上げておりますが、その後にお客様にて1:888倍に設定した追加のお口座を開設なさいましたことが確認されました。こうしたご行為によりお客様が他ブローカーに保有なさるお口座と弊社に保有なさるお口座との両建て取引が疑われ
弊社の取引条件を乱用するご行為があると結論づけられ、本決定に至りました。上記の決定により、今後お客様には一切弊社にお口座を開設頂くことは出来ません。
万が一、お客様が技術的に人的なエラーのもと追加口座を開設なさいましたことが確認されます場合には
弊社は特定次第即時に該当口座を閉鎖し、該当口座に認められる取引、損益は全て無効とされ
該当入金がある場合には資金を入出金に伴う手数料を差し引き後入金元へお返しする権利を有します。本決定は最終のものであり、交渉を含む一切の話し合いは行われないものとします。
宜しくお願い致します。
________________________もう僕はXMで取引できないのでしょうか?
つまり、
「既存のXM口座がレバレッジ規制されたから、追加口座をレバレッジ設定888倍で開設した。
そしたら口座凍結され、新規口座開設もできなくなった」
という訳です。
ターミナル長
両建て云々に関しては、この方が本当に両建てしたのか、この文章だけでは分かりません。
(XMでは、複数口座間での両建てが禁止されています。)
ただ、異なる業者間での両建ては「MT4/5を提供しているメタクォーツや、LP側からの情報提供ですぐ発覚する」と言われています。
XM側も何らかの情報を得ていたのかもしれませんし、怒ったXMが理由を作るために言っただけかもしれません。
とはいえ本質的な理由は「レバレッジ制限を無視して追加口座を開設した事」なので、やはりこの処置は適切だったのではないでしょうか。
ターミナル長
しかし、今回の事例のような悪質なトレーダーには即ペナルティが執行されるという事は留意しておきましょう。
最新のXM利用規約は会員ページから確認
XMの各種規約は、会員ページから最新のものが確認可能です。
規約は変更になる場合があるので、時々確認するようにしましょう。
XM会員ページにログイン後、画面上部にある口座をクリックし、法的文書をクリックすると、各規約等のPDFファイル一覧が表示されます。
XMの規約は以下の手順で見ることができます。
▼XM会員ページにログイン後、スマホ画面左上にある
をタップ▼口座をタップ
▼法的文書をタップ
▼各種法的文書が種類ごとにまとめられているので、確認したい法的文書をタップすると内容が確認できます。
「契約条件」という項目がありますが、その中ではアービトラージについても言及がされています。
▼XMボーナスの詳細やルールは以下の記事で解説
XMボーナス解説|口座開設/入金/ポイントで獲得!消滅や復活は?XMレバレッジ設定の確認・変更
XM会員ページから設定レバレッジを確認・変更する方法
XM口座に設定中のレバレッジは、XMの会員ページから確認・変更する事が可能です。
レバレッジ設定の確認と変更の場所は同じなので、一緒に解説していきます。
ポジション保有中にレバレッジを下げると、ポジションの必要証拠金が上がり、証拠金維持率が低下します。
レバレッジ変更前に、ポジションの整理をしておきましょう。
- XM会員ページにログインする
- XM口座の詳細を表示させて設定レバレッジを確認する
- レバレッジ横の「」を選択する
- 変更するレバレッジを選択してリクエスト送信する
- XMから「レバレッジ変更依頼受付通知」というメールを受け取る
具体的なやり方は以下の通りです。
XM会員ページにログインする
まずはXM会員ページにログインします。
以下のボタンからXMログイン画面に進んでください。
ログイン画面に入ったら、そのままIDとパスワードを入力してログインして下さい。
XM口座の詳細を表示させて設定レバレッジを確認する
「マイアカウントの概要」という項目の中に、保有しているXM口座の一覧が表示されています。
設定レバレッジの確認・変更する口座番号の項目をクリックして下さい。
するとその口座の詳細メニューが展開します。
その中にあるレバレッジという項目に設定中のレバレッジが表示されています。
▼XM会員ページに表示されているXM口座の一覧から、レバレッジの確認・変更するXM口座をタップします。
▼するとその口座の詳細メニューが展開します。
その中にあるレバレッジという項目に設定中のレバレッジが表示されています。
「1:○○」という形で書かれていますが、「1:888」なら「レバレッジ888倍」を示しています。
設定中のレバレッジを確認する方法は以上ですが、変更する場合はここから更に作業を進めていきます。
レバレッジ横の「鉛筆マーク」を選択する
表示されているレバレッジの隣にある(鉛筆マーク)が変更ボタンになっているので、そちらをクリックして下さい。
▼表示されているレバレッジの隣にある(鉛筆マーク)が変更ボタンになっているので、そちらをタップして下さい。
変更するレバレッジを選択してリクエスト送信する
「レバレッジ変更」という画面が表示されるので、変更するレバレッジ倍率にチェックを入れて、リクエスト送信をクリックして下さい。
レバレッジ変更依頼が無事に送信されると、「レバレッジを変更しました」というメッセージが表示されます。
▼「レバレッジ変更」という画面が表示されるので、変更するレバレッジ倍率にチェックを入れて、リクエスト送信をタップして下さい。
▼レバレッジ変更依頼が無事に送信されると、「レバレッジを変更しました」というメッセージが表示されます。
XMから「レバレッジ変更依頼受付通知」というメールを受け取る
レバレッジ変更依頼を送信すると、XMから「レバレッジ変更依頼受付通知」というメールが即座に届きます。
このメールが届くと、レバレッジの設定変更は完了です。
XM会員ページやMT4/5上でもレバレッジ変更が適用されているはずですが、取引前にしっかり確認しておくようにしましょう。
MT4/5から設定レバレッジを確認する方法
複数の口座で取引している時など、どの口座がどのレバレッジ設定になっているか分からなくなる時があります。
そういう場合は、MT4/5上でも設定レバレッジの確認が可能です。
ただ端末ごとにレバレッジの表示方法が違うので注意して下さい。
以下に端末ごとの設定レバレッジ確認方法を載せておくので、ご利用中の端末をクリックして参考にして下さい。
以下に端末ごとの設定レバレッジ確認方法を載せておくので、ご利用中の端末をタップして参考にして下さい。
▼クリックで展開
▼タップで展開
ハイレバレッジのリスクと使い方
巷では「ハイレバレッジは危険だ」「レバレッジは下げて取引した方が良い」という話をよく聞きます。
これはある側面から見れば真実ですが、レバレッジの本質を理解していない人は「レバレッジ設定を下げなければならない」「最大レバレッジが高い海外FX業者は危険だ」と誤解してしまうので、表面上の意味だけで受けっとてしまうのは勿体ないと感じます。
そこで当記事の最終章は「ハイレバが危険って本当なの?」と疑問を感じている人や、「ハイレバレッジの使い方が分からない」という方に、ハイレバレッジの本質的な意義を理解してもうための解説をしたいと思います。
FXレバレッジ規制の正体
まずは、国内FX業者で行われているレバレッジ規制について解説します。
FXレバレッジ規制の歴史
1998年の外為法改正によりFXが民間で自由に取引できるようになり、2003~2005年頃には最初のFXブームが訪れました。
その頃には国内のFX業者でもレバレッジ競争をしていて、国内FX業者でも400倍や500倍といったレバレッジでFX取引する事が可能でした。
しかし、2008年リーマンショック後の2009年になると、日本でも「金融商品取引業等に関する内閣府令」が交付されました。(最初にレバレッジ規制に乗り出したアメリカの圧力を受けた、とも言われています。)
この内閣府令の内容は「個人のFX取引において、2010年8月1日からの1年間、経過措置としてレバレッジを最高50倍に、経過措置後の2011年8月1日以降にはレバレッジを最高25倍までと決定した」というものでした。
これは現在まで続いており、国内のFX業者では今でも最大レバレッジ25倍までとなっています。
(今後は最大レバレッジ10倍まで引き下げる事も検討されています。)
こうしてレバレッジ規制が実施されるようになると、それまで数百倍のレバレッジ競争をしていたFX業者も、突然「ハイレバレッジが危険」と言うようになりました。
なぜハイレバレッジが危険なの?
金融庁ホームページにおいて、レバレッジ規制の原因となった「金融商品取引業等に関する内閣府令」について、以下のような記述があります。
1.外国為替証拠金取引(FX取引)については、最近、内外の金利差が縮小してきていること等から、店頭取引・取引所取引ともに、高レバレッジ化が進展してきています。
高レバレッジのFX取引については、
(1)顧客保護(ロスカットルールが十分に機能せず、顧客が不測の損害を被るおそれ)
(2)業者のリスク管理(顧客の損失が証拠金を上回ることにより、業者の財務の健全性に影響が出るおそれ)
(3)過当投機
の観点から問題があると考えています。
つまり、数百倍のレバレッジによるFX取引は投機的な側面が強く急激な相場変動が発生した場合などに、トレーダーやFX業者へのリスクが高すぎるという事です。
確かにハイレバレッジは、少ない資金で大きなポジションを持ててしまうことから、大きなリスクを背負う可能性があります。
しかし、危険なのはトレーダーがリスク管理をせず、実効レバレッジを上げて取引してしまうことなのであって、最大レバレッジが高いことが危険なのではないという事は理解しておく必要があります。
これは「実効レバレッジ」という言葉を知らない人が誤解しやすい点でもあります。
最大レバレッジと実効レバレッジの違い
ターミナル長
ここでは2通りあるレバレッジを、「最大レバレッジ」と「実効レバレッジ」という2つの呼び名で解説していきます。
特に実効レバレッジはFX取引における資金管理にも関わってくる話なので、FX取引においてとても重要な考え方になります。
FXの最大レバレッジとは?
最大レバレッジとは、FX業者が許容してくれるレバレッジの最大倍率のことです。
最大レバレッジが高いほどトレーダーの選択肢が増えるため、相場や資金に応じてリスクの取り方を変化させられるメリットがあります。
これは、同じ取引を違うレバレッジで取引した場合の条件の変化を見るとわかります。
以下のドル円1万通貨を取引する場合の例を見て下さい。
レバレッジ | 888倍 | 25倍 |
---|---|---|
必要証拠金 | 1,126円 | 4万円 |
証拠金維持率※ (発注時) |
8,880% | 250% |
維持率100%までの 損失pip※ |
約988 | 600 |
ロスカットされる 損失pip※ |
約998 | 920 |
1pip毎の損益 | 100円 | 100円 |
※有効証拠金残高10万円・ロスカット水準20%で計算しています。
では、1つ1つ比較して見ていきましょう。
必要証拠金
- レバレッジ888倍 = 1,126円
- レバレッジ25倍 = 4万円
有効証拠金残高が10万円あるとした場合、以下のように考えることができます。
- レバレッジ888倍の方は「10万円のうち、証拠金として1,126円を使っている状態」であり、まだ80ポジション以上持てるということ
- レバレッジ25倍の方は「10万円のうち、証拠金として4万円を使っている状態」であり、あと1ポジション程度しか持てないということ
つまりレバレッジが高い方が余裕も大きくあるため、「ポジションサイズの拡大」「ナンピン」「同時に他の銘柄で取引」などと言った、戦略の幅が広くなります。
証拠金維持率(発注時)
こちらは発注した直後の証拠金維持率になります。
- レバレッジ888倍 = 8,880%
- レバレッジ25倍 = 250%
証拠金維持率はレバレッジ888倍の方が桁違いに高いです。
証拠金維持率が高い=「強制ロスカットまで耐えられる距離が長い」「ポジションを増やす余力がある」という事を示しています。
維持率100%までの損失pip
こちらは証拠金維持率が100%に到達する損失pipsです。
- レバレッジ888倍 = 約988pips
- レバレッジ25倍 = 600pips
XMでは強制ロスカット水準が20%ですが、維持率が100%を下回ると新規注文ができなくなります。
また、国内FX業者もロスカット水準が100%程度の業者が多く存在するため、「維持率が100%に到達するまでの距離がいかに長いか」は重要な基準になります。
今回の例では、レバレッジ888倍の方が388pips(3.88円)も長く価格変動に耐えられることになります。
ちなみに、レバレッジ25倍だと強制ロスカットされる損失pipsは920pipsです(ロスカット水準20%の場合)。
つまり、レバレッジ888倍の方が維持率100%で踏ん張っている頃、レバレッジ25倍の方ではとっくに強制ロスカットが発動し、大損が発生していることになります。
ロスカットされる損失pip
- レバレッジ888倍 = 約998pips
- レバレッジ25倍 = 920pips
ロスカットされるまでの損失pipも、レバレッジ888倍の方が80pip(ドル円なら0.8円)ほど大きいのが分かります。
ドル円は1日で50pips程度しか動かないこともザラにあり、この差が勝敗を分ける原因となる事もあります。
ただし「維持率100%まで988pips」で「ロスカットされるまで998pips」と、レバレッジ888倍の方は100%を割ってからロスカットまでの距離が短い点は留意しておきましょう。
最悪でも維持率100%を死守しないと、あっという間にロスカット水準に到達してしまいます。
1pip毎の損益
ここまでの項目で、同じ通貨の取引でもレバレッジが変わると条件が全く異なっており、多くの場合、レバレッジ888倍の方が有利なのが分かって頂けたかと思います。
しかし、レバレッジが変化しても、1pip毎の損益は変わりません。
- レバレッジ888倍 = 100円
- レバレッジ25倍 = 100円
つまり、発生する損益は同じであるのにも関わらず、レバレッジが低い方はロスカットされやすく、戦略の幅は狭まってしまうという事が分かります。
トレードにおいては、「次の1手が打てるかどうか」で勝負を分ける局面が訪れます。
同じ資金・同じ通貨量の取引でも、最大レバレッジが高いほうが選択肢が多く、相場状況に応じた柔軟な取引をすることが可能になります。
ターミナル長
「1,126円で1万通貨も持てるなら、1万1,260円入金して10万通貨で勝負しよう!」等と単純に考えてしまうと、一発で破産を起こしてしまう可能性が高くなります。
最大レバレッジが高いと強制ロスカットまでの距離は伸びますが、その分ロスカット時の損失も大きくなります。
また、ポジションを増やすほどリスクも大きくなりますし、うまくリスクを分散できなかった場合も損失が膨らみます。
重要なのは「許容されたレバレッジの中で、リスクに応じて自分でレバレッジをコントロールする」という考え方です。
この考え方を実行するにあたり、「実効レバレッジ」というものが関係してきます。
FXの実効レバレッジとは?
実効レバレッジとは、口座の有効証拠金残高に対する、保有ポジションの倍率のことです。
残高10万円で10万円分の取引 = 実効レバレッジ1倍、
残高10万円で50万円分の取引 = 実効レバレッジは5倍、
残高10万円で100万円分の取引 = 実効レバレッジは10倍となります。
端的に言うと、実効レバレッジが高いほど、とっているリスクが大きい事を示します。
一般的には「実効レバレッジは10倍以下が良い」と言われることが多いです。
実効レバレッジの計算方法は以下の通りです。
ポジション価格(円) ÷ 有効証拠金残高(円) = 実効レバレッジ
※「ポジション価格(円)」は、「保有ポジションの日本円レート」です。
1ドル100円で10万通貨を保有している場合、ポジション価格は1,000万円となります。
例:有効証拠金残高が100万円の場合
例えば、ドル円0.1LOT(1万通貨)を保有していたとします。
1ドル100円で計算すると1万通貨 = 100万円なので、この場合ポジション価格は100万円です。
有効証拠金残高が100万円あるという場合、「100万円の残高で100万円の取引をしている」という状態になります。
これを先程の計算式に当てはめると、100万円 ÷ 100万円 = 1なので、実効レバレッジは1倍となります。
同じように残高100万円で取引数量だけを増やしていくと、実効レバレッジは以下の通りになります。
- 0.2LOT = 実効レバレッジ2倍
- 0.5LOT = 実効レバレッジ5倍
- 1.0LOT = 実効レバレッジ10倍
- 10.0LOT = 実効レバレッジ100倍
- 88.8LOT = 実効レバレッジ888倍
ターミナル長
実効レバレッジを下げるなら、XMで取引する意味が無いのでは?
前述した通り、一般的に「実効レバレッジは10倍以下が良い」と言われることが多いです。
通常は「実効レバレッジ10倍以下に抑えて取引しましょう」となる訳ですが、それではわざわざXMで取引する意味がありませんし、リターンも期待できないでしょう。
確かに、実効レバレッジが大きくるほど、損失が発生した時のリスクが高まります。
しかし、仮に「リスクが非常に低い条件で取引できる」という場面が訪れたとしたらどうでしょうか?
「リスクが低いなら、その分実効レバレッジを上げて勝負を仕掛けたい」と考えるかと思います。
ターミナル長
「最大レバレッジが25倍までのFX業者では、実効レバレッジも25倍までしか選択肢がない」というのが足枷になってしまう訳です。
XMは888倍までのレバレッジを許容してくれる訳ですから、これを使わない手はありません。
重要なのは「取引のリスクと実効レバレッジをいかにしてバランスをとるか」という点です。
これについては次の章で解説していきます。
リスクに応じて実効レバレッジを管理する方法
実効レバレッジが大きくるほど、損失が発生した時のリスクが高まります。
しかし、エントリーから損切りまでの幅(リスク)の大きさに応じて、実効レバレッジを変化させれば、損失額を一定額に保つことが可能になります。
ターミナル長
実効レバレッジ管理のために必要な2つのこと
「損切り幅(リスク)に応じた実効レバレッジの管理」を実践するにあたり、まず以下の2つを明確に定めておく必要があります。
- 損切りポイント
- 取引1回あたりの許容損失額
発注を行う前に、自分なりのやり方で分析を行い、エントリーポイントや損切りポイントを決めると思います。
まずはそれぞれのやり方で「どこだったら気持ちよく切れるのか」という損切りポイントを明確に決定して下さい。
次に自分が1回のトレードで許容できる損失額を決めておきます。
この金額はあなたの金銭感覚次第ですが、「自分が10回連続で負けても平気な金額」「残高の1~2%程度」を基準にして決めるのが良いかと思います。
▼クリックで展開
▼タップで展開
リスクに対する適切なポジションサイズの計算方法
損切りポイントと許容損失額が決まったら、以下の式で適切なポジションサイズを計算します。
許容損失額(円) ÷ 損切り幅(円) = 適切なポジションサイズ
許容損失額はあらかじめ決めておいた金額です。
損切り幅は、エントリーポイントから損切りポイントまでの幅を円に換算したものです。
円が絡む通貨ペアの損切り幅を計算する場合
円が絡む通貨ペアでは、為替レートの単位が全て円なので、損切り幅を出すのは簡単です。
ロング(買い)なら「エントリーする価格」から「損切りする価格」を引くだけ、
ショート(売り)なら「損切りする価格」から「エントリーする価格」を引くだけでOKです。
「ドル円ロングを100.000でエントリーし、99.500で損切り」という場合、損切り幅は「0.5」になります。
円が絡まない通貨ペアの損切り幅を計算する場合
円が絡まない通貨ペアでは、為替レートの単位が通貨ペアの右側通貨(ユーロドルならドル、ユーロポンドならポンド)になっています。
そのため、損切り幅を対円レートで換算する必要があります。
「ユーロドルショートを1.10000でエントリーし、1.11000で損切り」という場合、損切り幅は「0.01」です。
しかし、この場合は単位が0.01ドルなので、これを日本円に換算する必要があります。
ドル円レートが100円ならば「1」になります。
リスクに対する適切なポジションサイズの計算例
では「口座の有効証拠金残高が100万円、許容損失額を1万円まで」とした場合の具体例を紹介します。
仮にドル円100円の時にロングでエントリーし、損切りポイントが99円だったします。
この場合の損切り幅は100pips(=1円)です。
ここで適切なポジションサイズを計算します。
前述の計算式(許容損失額 ÷ 損切り幅)にあてはめると1万 ÷ 1 = 1万なので、今回は1万通貨までのポジションを発注できることになります。
ターミナル長
次は口座の実効レバレッジに注目して下さい。
損切り幅の変化による実効レバレッジの変化
上記の計算例では、1ドル100円で1万通貨の取引ですから、100万円分の取引をしている事になります。
この場合残高100万円の口座で、100万円分の取引をしているため、実効レバレッジは1倍です。
ターミナル長
以下の表は、先程の計算例と同じ条件で「損切り幅が変化した場合の、適切ポジションサイズと実効レバレッジの変化」を表にしたものです。
損切り幅 | 適切サイズ | 実効レバレッジ |
---|---|---|
20pips | 5万通貨 | 5倍 |
50pips | 2万通貨 | 2倍 |
100pips | 1万通貨 | 1倍 |
200pips | 5,000通貨 | 0.5倍 |
300pips | 3,333通貨 | 0.33倍 |
ターミナル長
言い方を変えれば損切り幅が小さければ、ポジションサイズを大きくできるという事です。
つまりLOTが大きいほど期待できるリターンが大きくなる一方で、損失額は固定され変わらないという状態が作り出せます。
ターミナル長
ちなみに、許容損失額を2倍の2万円とすれば、ポジションサイズや実効レバレッジも2倍になります。
「もっと強気でリスクをとっていきたい!」という人は、許容損失額を上げて、その場合の適切なポジションサイズや実効レバレッジをしっかり計算するようにして下さい。
実効レバレッジ管理のための便利ツール
実効レバレッジや適切なポジションサイズは、自分で計算できるようになるのがベストですが、「実効レバレッジの計算が面倒」「間違っていたら怖い」という方も多いかと思います。
そういう方は、とりあえず「ポジションを損切りした場合の明確な金額」だけでも正確に把握して、許容損失額を超過しないようにしましょう。
ターミナル長
なるべくなら、XMの損益計算機ページをブックマークして、取引前は必ず損失額をチェックしましょう。
以下に、XMの損益計算機の使い方を解説します。
最初に出てくる計算機は使わないので注意!
上記のボタンからXMの損益計算機ページを開くと、最初に目につくのは「損切り/利益確定額」という計算機ですが、これは今回使わないので注意して下さい。
今回使うのは、そこから更に下にスクロールすると出てくる、「損切り/利益確定レベル」と書かれた方の計算機になります。
「損益計算機:損切り/利益確定レベル」の使い方
取引内容を入力して「計算する」を選択
入力が必要になるのは、「計算する」というボタンの上にある6つの項目です。
- 口座の基本通貨 = 例:JPY
取引口座の基本通貨をリストから選択します。計算結果の通貨単位になります。 - 通貨ペア = 例:USDJPY
取引する通貨ペアをリストから選択します。 - 口座タイプ = 例:スタンダード
取引口座の口座タイプをリストから選択します。1LOTあたりの通貨単位が変わります。 - ロット数量 = 例:0.1
注文数量を入力します。 - 損切り設定値 = 例:1000
エントリーから損切りまでの幅を、ポイント単位で入力します。 - 利益確定設定値 = 例:2000
エントリーから利確までの幅を、ポイント単位で入力します。
上記6点を入力できたら計算するをクリックします。
上記6点を入力できたら計算するをタップします。
▼クリックで展開
▼タップで展開
計算結果が表示される
入力内容に問題無ければ、「計算する」ボタンの下部に計算結果が表示されます。
ページが再度読み込まれる形になるので、ページ上部に戻されてしまう場合があるので注意して下さい。
その場合、今回使わない方の「損切り/利益確定額」という計算機が表示されるので驚きますが、ページをスクロールして「損切り/利益確定レベル」を見ると、ちゃんと計算結果が表示されています。
ターミナル長
その場合「ロット数量」の項目だけ入力し直して、再度計算してみましょう。
XMレバレッジまとめ|損切り精度
さて、今回はXMのレバレッジについて解説して参りましたが、いかがだったでしょうか?
長くなってしまったので、最後に今回のポイントをおさらいして終わりにしたいと思います。
- XMのレバレッジ設定は888倍がおすすめ
- 基本的に、実効レバレッジが管理できている人には、レバレッジ設定を下げるメリットはありません。
XMでは各口座タイプの最大レバレッジに設定しておくのがおすすめです。 - レバレッジが制限されている銘柄
- DKK、HKD、RUB、TRY、CHFが絡む全ての通貨ペア、及び全てのCFD銘柄では、それぞれ個別の倍率にレバレッジが制限されています。
- レバレッジ規制される場合がある
- 重要な経済イベントが発生する場合、XM口座内の有効証拠金の合計が2USD相当を超える場合、極端にリスクの高い取引を繰り返した場合、XMによりレバレッジが規制さます。
規制後のレバレッジ倍率は、それぞれの内容によって異なります。 - 最大レバレッジと実効レバレッジの違い
- 最大レバレッジは、FX業者が許容してくれるレバレッジの最大倍率のこと。
実効レバレッジは、口座の有効証拠金残高に対する、保有ポジションの倍率のこと。 - リスクに応じた実効レバレッジの管理方法
-
- 許容損失額と損切りポイントを決定
- 適切なポジションサイズを計算
- 適切なポジションサイズを超えないLOTで取引
- 適切なポジションサイズや実効レバレッジの計算が面倒
- 基本的には自分で計算して管理できるのがベスト。
急ぎの場合などは、XMの損益計算機でとりあえず「損切りした時の正確な金額」だけでも把握しておく。
ターミナル長
是非あなたも、XMのレバレッジを使い倒して下さいね!
今回解説したハイレバレッジの使い方など、私が持つFXの知識の多くは、XMの無料ウェビナーから学んだものです。
XMのウェビナーは毎週火曜日と水曜日、日本時間の21時から約1時間ライブ配信で行われます。
日本人講師の秋又龍志氏による講義となっていて、全て日本語で受講する事が可能です。
XMウェビナーは全18回で幅広いテーマの講義を行っていますが、中でもチャートで発生する壁の捉え方やラインの引き方は、理由や裏付けを含めとても勉強になります。
実効レバレッジをコントロールする上では、高い精度で損切りポイントを見つけるのは非常に重要となるので、是非参考にしてみて下さい。
▼XMウェビナーの詳細と参加方法は以下の記事で解説
XMウェビナーの内容と参加・録画方法|スマホでのやり方もこちらターミナル長
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